スポチャンに更に興味がわいて来た方のために、スポチャンの基本的な動きとテクニックを解説します。シンプルで奥が深いことが分かってもらえると思います。イメージトレーニングしてもらうと、ちょっと有利になります。
持ち手については、片手持ち、両手持ち共に可能で、左前右前も問いません。しかし実際には、刀類はほとんどの人が利き手を前にして片手で扱います。これはリーチのメリットが最大の理由で、片手持ち利き手前が有利と一般に考えられています。剣道経験のある方などは実際に自分で確かめてみるのも面白いですね。
構え方は様々ですが、柔軟な打ち分けがきく中段や、刀身に反対の手を添える防御対応の構えが比較的多いようです。
これも制限はありませんが、基本はすり足です。柔軟に対応する為、利き足前、かつ安定した体勢を保つのが狙いです。
ただし、状況次第で崩すことは自由ですから、利き足で踏み切る飛び込み打ちなども使われています。スポチャンの自由さが表れる場面の一つでしょう。
打ちは打つ場所などによっていくつかの種類に分けられます。
剣道などでよく見かける上からの打ちです。小手と面を打つ時に使います。
コツは左右にぶれないように、まっすぐ打つことです。
左から右へ水平に打ちます。扇をひらくように打つからおうぎ打ちです。他の武道ではあまり見かけませんが、実はスポチャンでは最も多用される打ち方です。
攻撃範囲は面小手から足まで全身。リーチとスピードにも優れていますから、柔軟な使い回しができます。ちなみに多くの人の最大リーチは扇の足打ちで、これが間合い調節の基準にもなります。
右から左へ打ちます。若干左下に角度を付けることが多く、掬うように見えるのですくい打ちと言います。
主に足と胴を狙う時に使われます。若干スピードに劣りますが、防御されにくいのが特徴です。
高速戦闘であるスポチャンでは守りの基本は後方や側方への回避です。間合いの調節も含めて非常に重要です。
相手の打ちを武器で受け止める防御を「囲い」と言います。もちろん型は決まっていませんが、基本となる「四方囲い」の他にもいくつかのやり方を指導します。