写真のように、1対1で同じ武器を持って対戦するのがスポチャンの基本形です。
相手の体に有効打を打ち込んだ時点で「一本」となり、決着となります。つまり、基本的な仕組みとしては剣道などと同じです。
ただし、スポチャンでは打つ場所に制限がありません。全身のどこに打っても当たれば一本となるのです。
たとえば、実際に戦っている場合を考えてください。その時に、斬られた場所によって、その攻撃が有効だったり無効だったりすることがあるでしょうか?そんなはずはありません。もしも足を斬られた人がいたら、その人はもう戦えないはずです。一撃もらえば負け、それが実戦です。
スポチャンのルールは、これをそのまま忠実に反映した、もっとも実戦的なルールだと言えるでしょう。
体のどこかに、十分な威力で打ち込めば一本というもので、これさえ覚えていれば基本的に試合はできます。
ただし、いくつか特殊なケースがありますので、それについて説明します。
スポチャンは実戦をベースに考えますから、「軽くかすっただけ」とか「当たったけどとても浅い」というような場合は、「不十分」となり、一本とはなりません。
※柔道の「技あり」のような加点もありません「不十分」の一種ですが、刀の根元であたった場合には、相手の体を斬ることができませんから、これも一本とはなりません。
両者の攻撃が十分な威力で同時に当たった場合は、「相打ち」となります。実戦であれば、両者戦闘不能ということですから、この場合「両者負け」と判定されます。
但し、大会などでは「再試合」という形で試合の続行が認められます。
スポチャンは片手で刀を扱いますので(一部例外はあります)、利き手と反対の手は一度だけ防御に使用することが許されています。これを、「かばい手」と言います。
これはあくまでとっさの防御手段として例外的なものですので、かばい手から即座にカウンターを繰り出しても、その攻撃は無効とされています。
大会でも基本は変わりませんが、いくつか特殊なところを説明します。
上述した基本の試合形式以外の形式もあります。
普段は同種の得物同士の試合になりますが、時折、異種目同士の試合「得物自由」も執り行われます。自分の一番得意な種目を選んで戦えます。
いわゆる型です。多くの大会では試合を行う打突の部と基本動作の部に分かれています。
多対多によってコート内で入り乱れて戦うゲーム形式です。
多人数による乱戦形式で生き残りを争う形式です。